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【豆知識】軒(のき)について

【豆知識】軒(のき)について

こんにちは。住まいのコンシェルジュ、ツボイです。

住宅用語のなかには、なんとなく意味は分かっているものの
説明するとなると難しい。そんな言葉がいくつもあります。

「軒(のき)」もその1つ

「軒先」「軒下」「軒天」といった言葉もよく使われています。

そもそも「軒」とは屋根の一部のこと。壁面よりも突き出た部分を思い出してください。
最近は「軒ゼロ住宅」といって、軒がほぼない、真四角の家も見かけます。
すっきりとした外観デザインになりますが、軒の役割が果たされないことで、建物としての強度はやや落ちるかもしれません

軒の役割は大別すると

□雨風から家を守る
□雨水の調整
□直射の調整

の3つが挙げられます。

住居にとって軒はいわば傘。小さい傘だと、傘からはみ出た躯体部分は濡れてしまいますね。躯体にすき間があったり破損していたりすると、そこから水分が侵入する可能性も出てきます。

傘が大きい場合は、傘を伝う雨水が躯体を濡らすことはありませんが、小さいと傘を伝った雨が踏み出た箇所を濡らしてしまいます。
傘が遮るのは雨だけではありません。私たち人間も、強い日差しの下を歩くときには日傘を差します。軒は、住居を直射から守る役割も担っているのです。軒の出っ張り具合によって、家のなかに差し込む陽ざしの角度も変わるのです。

いままで何気なく眺めていた「軒」もその役割を知ることで
なんだか頼もしく感じるのではないでしょうか^^