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お風呂の床だけリフォームできる?浴室用シートや床材の種類やリフォームの手順、費用相場、注意点を解説

お風呂の床だけリフォームできる?浴室用シートや床材の種類やリフォームの手順、費用相場、注意点を解説

「お風呂の床が滑りやすい」「お風呂の床の水垢や剥げが目立つようになった」などで悩んでいませんか。お風呂の床が気になる場合、浴槽の交換工事は行わず、お風呂の床だけをリフォームすることが可能です。お風呂の床をリフォームすれば、滑りやすい、見た目が悪い、冷たくて寒いなどの悩みを解決し、より快適なバスタイムを過ごせます。

今回の記事では、お風呂の床をリフォームすると得られるメリットとリフォームの方法、浴室用の床材やシートの種類、リフォームの費用相場、リフォームを依頼する際の注意点について解説します。お風呂の床リフォームに関する良くある質問と答えも記載していますので、ぜひ参考にしてください。

お風呂の床をリフォームすると得られるメリット

「お風呂の床の見た目が悪い」「浴室が寒い」「滑りやすい」といった悩みがあっても、浴槽そのものはまだきれいで、お風呂全体のリフォームをするほどではない場合もありますよね。そんな時は、お風呂の床のみをリフォームすることができます。

お風呂の床をリフォームすることで、得られるメリットを解説します。

転倒するリスクが減る

お風呂の床は濡れると滑りやすくなり、転倒による怪我のリスクも大きくなります。特に小さな子どもや高齢者のいるご家庭では、お風呂の床が滑りやすい場合、安心してお風呂が利用できるように床のリフォームを検討する方も多いのではないでしょうか。

お風呂の床を、滑り止めが付いた床材や濡れても滑りづらい浴室用の床材に交換することで、転倒リスクを減らせます。

床の冷たさを解消できる

冬場にお風呂に入るとき、床が冷たいことで寒い思いをする方も多いのではないでしょうか。お風呂の床を保湿性や断熱性の高い床材に張り替えることで、お風呂の床の冷たさを解消できます。寒い季節にお風呂を快適に使用したいという方に、浴室の床リフォームをおすすめします。

またお風呂の床が冷たいと、浴室全体の温かさと床の冷たさによる温度差で、ヒートショックを起こす危険性があります。ヒートショックとは、温度差によって血圧が急激に変動し心筋梗塞や脳卒中といった疾患を引き起こすこともある恐ろしい現象です。お風呂の床のリフォームは、ヒートショック防止にも有効です。

掃除やお手入れがしやすくなる

浴室の床を濡れたままにしておくと、水垢、ぬめりなどが発生しやすくなります。さらに放置するとカビやサビが発生し、お掃除が大変に。浴室の床材を乾きやすい素材のものに交換すれば、水垢、ぬめり、カビ、サビなどが発生しにくくなり、日々のお掃除やお手入れが楽になります。床材も長持ちしやすくなるでしょう。メンテナンスの頻度が少なくなったり、メンテナンスコストが抑えられたりといったメリットも得られます。

お風呂の床をリフォームする方法

お風呂の床のみをリフォームする、具体的な方法を紹介します。

部分的に補修する

お風呂の床の一部のみを補修する方法です。たとえば上から物を落とした衝撃でタイルの一部分が割れた場合は、割れた部分だけ交換します。またタイルの目地に汚れや割れがあった場合のコーキングの打ち直しも、部分的な補修のひとつです。

ただし、タイルの目地の割れや痛みがひどく、床下まで水濡れしてしまっている可能性があれば、部分的な補修ではなく床全体のリフォームが必要になります。

シートを重ね張りする

お風呂の床の上から、防水床材やシートを重ねて張る方法です。施工が簡単ですぐに終わる、解体がないため廃材が出ず費用が抑えられるといったメリットがあります。ただし元々の床の痛みや損傷が大きい場合は凹凸で重ね張りができず、すき間からカビが発生する可能性があるため、重ね張りによる施工はできません。

床を塗装する

お風呂の床を塗装する方法です。落ちない汚れや剥げを隠したい、見た目を良くしたいときに有効な方法です。塗るだけなので工期が短いのも特徴です。ただし床の素材によっては塗装ができないことがあります。例えば、樹脂製の一般的なユニットバスの床や、人造大理石の床は塗装可能ですが、タイルやホーローは塗装に向かないため、他のリフォーム方法を選ぶ必要があります。一方、塗装をすることで見た目がきれいになっても床が滑りやすくなることがあるため、使用する塗料は慎重に選んだ方が良いでしょう。

床を貼り替える

お風呂の床を貼り替える方法です。水漏れしているときや、全体的に痛みや損傷がある場合は床の貼り換えによるリフォームを行います。床の解体や撤去などの作業が必要なため、部分的な補修よりも費用と工期がかかりますが、浴室の下地や配管も一緒にメンテナンスできるメリットがあります。

床を貼り替える場合、工期は3日以上かかる事がほとんどです。浴室が使えなくなるため、リフォーム中の入浴をどうするか考えておきましょう。

お風呂の床のリフォームに使用する床材やシートの種類

お風呂の床に使用されている素材には、さまざまな種類があります。素材によってそれぞれ特徴が異なるため、リフォームで解決したいことや重視したいポイントに合わせた素材を選ぶのが重要です。主なお風呂の床リフォームに使用する床材やシートの種類と特徴を解説します。

樹脂床材

樹脂床材は耐熱と耐水性に優れているため、掃除がしやすい、乾きやすいのがメリットです。滑り止め加工や撥水加工がほどこされている商品もあり、転倒防止目的での浴室の床リフォームにも向いているでしょう。色のバリエーションが豊富で価格も床材の中では安価です。ただし汚れが付きやすい点に注意しましょう。

FRP床材

FRPとは、ガラス繊維に樹脂を混ぜて作られた繊維強化プラスチックのことです。水槽などの素材としても使われています。FRPでできた床材は、防水性や耐久性に優れている、軽量、錆びない、デザインが豊富といった特徴があり、施工作業もしやすい素材です。ただし水垢がつきやすいので、定期的な掃除が必要になることを覚えておきましょう。

木製床材

木製床材は、ナチュラルな風合いと木の香りが楽しめる床材です。保温性が高いものも多く、浴室の換気能力が高いことも特徴です。ただし防水加工や防カビ加工が施されたものを使用しないと木が腐る、ぬめりが出るなどの問題が発生します。他の床材よりも高価なものも多くなっています。適切なお手入れをすれば長持ちするため、お手入れ方法などの情報もあらかじめ調べた上で、お風呂の床材に選ぶかどうかを決めましょう。

タイル床材

タイル床材は水を吸わないのでカビが発生せずお手入れしやすい、傷に強く耐久性が高い、色とサイズのバリエーションが豊富、といったメリットがあります。水分が蒸発しにくいため、濡れた状態では滑りやすいデメリットがありますが、滑りにくい加工が施されたタイル床材も発売されています。なお床材の中ではやや高価であることも覚えておきましょう。

浴室床材シート

浴室床材シートは、お風呂の床に張って施工する専用の床材です。防水性とクッション性に優れています。リフォームの工期が短い、費用が抑えられるメリットがある一方、全体的に傷みがあるなど損傷のはげしい床には施工できません。

天然石床材

天然石床材は、足裏の感触が心地よい、見た目に高級感があるなどのメリットがあります。但し、大理石は水に弱いため、浴室の床には向いていません。天然石の床材を採用するなら、御影石など水に強い石を選びましょう。また、天然石は滑りやすいため滑り止め加工が付いているものを選ぶ必要があることに注意しましょう。床材としての値段は高価になります。

既存の床が天然石でない場合は下地から交換する必要があり、基礎形状によっては施工できない場合もあるので、天然石の床材を希望する場合は施工会社やリフォーム会社など、リフォームを依頼する業者へあらかじめ伝えてておきましょう。また、ヒートショックを防ぐための断熱対策も必須です。

石の種類によっては傷がつきやすいため、おもちゃや風呂桶、シャンプーなどを落とすと衝撃によって傷がつくことがあります。床を傷つけないようにする工夫も必要になります。

お風呂の床のリフォームの費用相場

お風呂の床の補修や貼り換えをするリフォームの費用相場を解説します。

お風呂の床のみをリフォームした場合の費用相場

お風呂の床のみをリフォームする場合は、床の素材によって費用が異なります。リフォーム費用の相場を以下に一覧でまとめました。

浴室をユニットバスに交換する場合の費用相場 

参考として、床の交換だけでなく浴室をユニットバスへ交換するリフォームの費用相場も紹介します。ユニットバス全体交換が約80万円~約200万円、在来工法からユニットバスに変更する場合は、約100万円~約350万円です。

お風呂の床のリフォームの良くある質問と答え

お風呂の床のリフォームを検討しているときに、リフォームに関してさまざまな疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。そこでお風呂の床のリフォームに関する良くある質問にお答えしました。

ユニットバスでも床だけリフォームは可能?

ユニットバスとは浴室全体の各パーツがセットになって発送され、現場でパーツを組み立てて施工する浴室のことです。近年の一般的な住宅では、ユニットバスが主流となっています。ユニットバスは全てのパーツが一体となっているので、ユニットバスの床のみを別の新しいものに交換するのは構造上難しいでしょう。ただしひび割れなどの部分補修、既存の床の上にシートを張る、床を塗装するリフォームは可能です。

例えば、ユニットバスの床が大きくひび割れているような場合、ユニットバスの床や下地の床の間に水が入り込む可能性が高くなります。他の部屋の床下にも水が流れ込んだり、構造の腐食につながったりといったリスクもあります。大きなひび割れがある場合は、ユニットバスを丸ごと新しいものへ交換するのが安心です。

お風呂の床のリフォーム費用を抑える方法は?

シート床材や樹脂床材、FRP床材などの価格の安い床材を選んでコストを抑えたり、リフォームで利用できる補助金や助成金を活用したりする方法があります。補助金には、介護保険や自治体の補助金や助成金制度などがあるため、お住まいの自治体の補助金情報を調べておくとよいでしょう。

お風呂の床のリフォームはDIYできる?

結論から言えば、DIYはおすすめしません。お風呂の床のリフォームは、リフォーム会社や施工会社などの専門業者へ依頼するようにしましょう。浴室用のシートを既存の床の上から張る作業は簡単そうに見えるため、「DIYでもできるのではないか」と思う方もいるかもしれません。実際にはシートを張るために既存の床の目地を埋めて平滑にしたり、壁と床の間をコーキングで綺麗に埋めたりといった技術が必要になります。既存の床が平滑でないと凹凸ができてシートがきれいに張れない、コーキングがきちんと施工されていないと既存の床と壁の間に水が入り込むといった問題が発生してしまいます。さらにシートがきちんと張り付けられていないと、施工したシートが剥がれてしまい、結局張り替え直しとなることもあります。

既存の床を交換するような大掛かりなリフォームの場合も、当然専門技術や知識を持ったプロの業者への依頼をおすすめします。床の撤去や交換をDIYしようとすると、お風呂の床の防水処理部分を傷つけてしまったり、床を剥がそうとした部分から亀裂が入り、水や湿気が侵入したりといった、大きな問題に発展する危険性があります。

賃貸でもお風呂の床のリフォームは可能?

賃貸のお風呂の床のリフォームは、大家さんや管理会社からの許可が下りれば可能です。ただし、床のリフォームのために浴室を解体する必要があると、構造が傷ついて物件の強度が落ちる可能性があるため、許可が下りない可能性が高いでしょう。既存の浴室の上からパネルを貼るようにしてリフォームするパネル工法なら浴室の撤去が不要ですが、土台の状況や水漏れの有無などが確認できないため新しい物件にしか採用できません。賃貸物件の場合は、まずは大家さんや管理会社へ相談してみましょう。

お風呂の床のリフォームを依頼するときの注意点

リフォーム会社や施工会社へお風呂の床のリフォームを依頼する際の注意点を解説します。

重視したいポイントに合わせた床材やシートを選ぶ

浴室の床材は種類によってメリット、デメリット、価格が異なります。リフォームで解決したい課題や、重視したいポイントに合わせた床材やシートを選ぶのが重要です。滑りにくさ、クッション性、保温性、掃除やお手入れのしやすさ、価格、見た目・デザインなどのポイントのうち、どれを重視したいかを決めておきましょう。

相見積もりを取る

お風呂の床リフォームは、依頼する業者によって費用が異なります。相場を知るためには相見積もりをとるのがおすすめです。見積もりの価格はもちろん、リフォームの施工内容の詳細が書かれているか、見積もりを依頼したときの業者の対応はどうかもきちんと確認しましょう。見積もりの内容や業者の対応は、安心してリフォームを依頼できるか、信頼できる業者かどうかを判断する材料になります。

お風呂の困りごとや希望を担当者にしっかり伝える

お風呂の床リフォームを検討する理由には、さまざまなものがあります。お風呂での困りごとを解決するために、担当者に希望はしっかり伝えましょう。

浴室の床のリフォームは住まいるコンシェルジュツボイにお任せください

お風呂の床のリフォームをご検討中なら、「住まいるコンシェルジュツボイ」にお任せください。浴室やトイレ、キッチン、洗面室をはじめとした水回り関連のリフォーム施工実績が豊富にございます。浴室の床を滑りにくいもの、お手入れしやすいものに交換するリフォームはもちろん、浴槽も含めた全体的なリフォーム、洗面室と合わせての浴室リフォームも可能です。京田辺エリア、八幡エリア、枚方エリアのリフォームに対応しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

お風呂に関する不都合、不便があれば床のみリフォーム、浴室全体のリフォームいずれかで解決できます。お風呂の床のみのリフォームは予算が抑えられる、工期が短いなどのメリットがありますが、浴室全体をリフォームすれば、メーカー最新の設備を導入できたり、床だけでなく壁や浴槽などもきれいな状態になり、より快適な浴室環境が得られたりといったメリットがあります。

予算や価格、工期の短さだけでなくリフォーム後の暮らしを長い目で考え、最適なリフォーム方法を選ぶのが納得のリフォームにつながるでしょう。お風呂のリフォームを床のみにするか、全体まるごと交換すべきかで迷っているとき、お風呂のリフォームをしようかどうか悩んでいるときには、ぜひ住まいるコンシェルジュツボイにお気軽にご相談ください。納得のお風呂のリフォームが実現するように、精一杯サポートいたします。